リプライこそ今のつながり。
前代未聞な状況下の中、リプライこそ今必要なものではないか、そんなことを本当に思う。
コロナの第一派では自殺者が減ったけど、第二波(7月~10月)では自殺者が16%増加したみたい。女性の増加が目立ったそうだ。
「楽しく生きる」「平和に生きる」。
このニュースを読みながら結局、楽しく平和に生きるとは精神・健康が安定していないと難しいのだろうなぁと感じた。
「健康・寿命を伸ばす」と聞くと最近はワシントン大学の今井眞一郎教授のNMNの話が少し話題になった。
本当に効くかどうかは今後の有効のエビデンスが求められるが、現在はとても高価でお金がかかる。
最近読んだ本で寿命に関する研究論文が紹介されていた。なんでも一番寿命を伸ばすのは「社会との一体感」で、その次は「良好な社会関係」だそうだ。これは別の研究でも同様な結果がでているようだった。
そしてこれは禁酒や禁煙よりランキングが上になっていた。
特別な状況下においてのライフスタイルの大きな変化、そして限られた空間での生活などでメンタルが大きくやられてしまうことのリスクはデータを見ても確実だろうと思ってしまう。
自分が身を置く芸術の世界は大きな制限が受けて、文化庁のアンケートでは収入7割減少は60%。自身の体感としても似たようなもんだ。できるなら誰かになんとかしてもらいたい、そんな状況で僕ができることはなんだろう。
そんな中で自分ができること
僕は毎日YouTubeでピアノ演奏のライブ配信をしている。昨年の5月末からずっと今でもやっている。
毎日見に来てくれる人がいて、チャットでリアルタイムでするやりとりは、外に行きづらい現在の状況で社会とのつながりを感じることでもある。
毎日のライブ配信の様子
オンラインでライブ配信をすれば有名アーティストは何万人、何十万人の視聴数を記録するが、僕はよくて二桁だ。一桁のときもめずらしくない。
しかし、これが社会とのつながりにもしなるとすれば、現在においてとっても重要なことにも思える。
仕事がなくてもなんとか耐えてに生きてはいけるかもしれない、でもメンタルを害して命を経ってしまってはおしまいだ。
世の中では今ライブ配信をやっている人は多い。そのどれもがコメントを気軽にできるようになっている。そのコメントに配信者が返信をしたり、読み上げたりすると、このリモートな現在だからかより一層の社会のへの一体感を感じる。
僕は配信する側だが、コメントに返信することで社会との一体感を感じている。
ニュースを読みながら普段読まない本を調べながら、ライブもできない・人とも会えないそんな状況下、このリプライは大切なことなのかもしれない、と思った。
一昔前はインターネットのつながりは薄いしすぐに切れる、なんて言われたかもしれない。もし今インターネットの薄いすぐ切れるつながりがなかったら、僕も先のニュースにデータを提供したかもしれないと思うとゾッとする。
先日飲食店の友人のお店に行った。話をすると周りに黙って「実は半年以上お店を閉めていた」と言われた。
その友人は自粛が広まる中、2店舗目が閉店になり借金が残りメンタルがやられた。そして明日命を経とうといういうところまで追い込まれたみたいだ。
幸い現在は最悪の事態にはなってない。
でも、もし悲しい出来事になってしまったら、と思うと心が苦しくなる。
誰のでも良い。ライブ配信を見て、インターネットの薄いつながりでも良い、コメントをして、リプライをすることにより社会との一体感を感じて今より良い状況になるのなら、これが今、僕にとってできることなのかもしれない。
その友人も僕の配信に遊びに来てくれて投げ銭をしてくれた。本当は自分が一番大変な時期にも関わらず。
翌日、僕はマスクをして、その投げ銭をもって彼のお店にいった。そして投げ銭の何倍ものおいしい食事をしてきた。
「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。見てるだけで音楽やジャズや文化が詳しくなる動画を投稿しています。
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