「伝統的か前衛的か。ケーキの話」イリイスト日記76日目残り14日

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名探偵コナンを駆け込みでみに行ったかねこです。ポップコーンをしばらくお預けになりそうなかねこでもあります。

残り2週間のバイアス解除のためのイリイスト日記を今日も書いていきたいと思います。

今日のシャンソンジャズは、
・別離(わかれ)
・私の神様
今日のジャズアレンジレッスンは裏コード!!!

◇

最近ケーキにハマっている"彼"はふとしたことを思った。

有名なスイーツ店のチーズケーキを食べたらそこにはチーズケーキ以外の味が混じっている。

とても美味しいしこの味を否定するなんてことは誰にもできない、そう思った。

そもそも有名店でも人気のケーキは味の方向性が違う。ケーキは種類が多いしビジネスだ。モンブランはとりあえず作っておけば売れる。

そんな様な感じで有名店同士でもチーズケーキやモンブランの方向性がそれぞれ違う。

大きく分けると、チーズケーキをそのまま味わう方向のチーズケーキと、チーズケーキという可能性を限界まで表現するチーズケーキ。

どちらが上か下かということはないだろう。

そんなことを感じながら"彼"は自分はどちらをしたのだろうと思った。

二つの方向性は全く違う。伝統的なものは前者で前衛的なものが後者。

美味しければ問題はないが、前者の場合は圧倒的に美味しくないといけないのに比べ後者、表現や新しさがものをいう。

一つで勝負をするなら前者だ。

しかし多くの人が一つに向かっている中でそこで勝負するのは難しい。

それならば既存の何かをたして新しい表現を作ることが最善だろう、"彼"はそのように考えた。

しかしそれすらもなかなか簡単なことではない。

◇

チーズケーキやモンブランを食べながらどちらの方向性の味かを感じながらずっと"彼"はそんなことを考えていた。

前者ならば他に後者の味があるのではないか、後者ならどのような新しい表現なのか、そんなことを考えていたらあっという間にケーキを平らげてしまった。

しかし大丈夫なようだ。もう一つチーズケーキを注文しているからだ。

今度はそんなこと考えないで食べよう、"彼"はそう思った。

「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。見てるだけで音楽やジャズや文化が詳しくなる動画を投稿しています。
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