かねこせんせーのジャズ日記。

ただジャズが好きなだけなかねこの自分との対話を書き記した日記。

耳で聞いてるのに「その音楽アーティストは何がすごいの?」と聞く時点できっと説明してもわからない。

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Go To Eatが始まりましたね。座布団を百貨店(ショッピングモールではなく)に見に行ったら、ホームページをみて店舗とばかり思い込んでた所が、取扱店舗でわずか棚一つ。

お目当てはみれなくて残念だったけど、せっかく外に出たから美味しい店でも、というわけでアイキャッチ画像のらぁ麺を食べてきました。鶏出汁の醤油系です。

食べようと顔を器の前にスッと出したところで、「あ、これ美味しいやつだ。」そんな風に感じた。実際美味しかったのだけど、日々の同じご飯のルーティンだったせいか、たまたま出かけて外食だったから、食べる前にそんなふうに感じた。

こういった、専門的ではないけど、良く知らない分野だけど、そんなことを飛び越えて、何かを伝えたり、凄さが伝わったり、そんなことを感じる瞬間がよくある。これによって自分に物差しが宿る、そんな感覚になる。

今日はこのなんとなく感動することについて向き合っていきたいと思う。

最初の5分
なぜか、わからないが、みんなにもあるのかもしれないが、自分で自分が面白いものを見分ける特技みたいなものがあって、映画は冒頭の5〜10分を観ると大体自分が面白いと感じるか、面白くないと感じるかがわかる。

自分で何を捉えているのかわからないが、結構な確率でこれは当たる。僕は以前の記事でも書いたように才能がないとわかりきっていながらどこかで才能を2%信じている痛いやつだ。だから少し自分を信用しないでいよう、そう思う時がある。

それで、「あ、これ面白くないかも」、そう感じた時に何度かそのまま映画を見続けたことがある。決まってそんなに面白いと思わない。やっぱりあの謎めいた感覚は高い確率であたる。

感じたことを言語化する
面白さや技術の高さ、表現力の高さ、脚本、さまざまな要素においてこうだ、みたいなことはいえたりする。しかし全てのジャンルに精通するのは難しい。だからいつだって出会った時は、一瞬で感じる感覚の反応をとても大切にする。

過去にそんな記事を書いたような気がするが昔なので思い出せない。。何かを見たり聞いたりした時の一瞬の感覚の変化を後で思い出して言語化、ということをよくやる。大事なのは自分なりの言葉でしっくりくる言語化をすること。

感じたものの認知を進めるために言語化する
感じた反応をイメージ化して言語化につなげることを良くやるが、イメージ化段階で放っておいても良い。誰かに伝えることがなければ言語化はしなくても良い。

ただ、自分がさらなる認知をすすめる場合は言語化をする。それ鍛えるために最近ハマってるのは文学。全く知らなかったが、最近ようやく楽しさがわかってきた。文章の表現とは楽しい。自分の認知を進める言語化に大きなヒントをもらえる。

谷崎潤一郎の陰翳礼讃には感動した。美的感覚、頭のイメージをあのような形で言語化して説明するのはびっくりした。なるほどなと思った。だからこそ世の中の人は文学に惹きつけられるのか。そんな自分なりの答えが出た。

行動と同じで実感しないとアートも感じれない
目に見えないものの凄さを言語化して伝えるのは大変難しい。谷崎潤一郎みたいなそもそも想像力と言語化能力が高い人であれば言語で伝えられてもこちらもイメージが刺激されるという魔法をかけられる。

しかし自分でわからないものを他人に説明してもらってもうまく凄さがわからないことが多い。厳密に言うとわかった気にはなる。しかし感覚でわからない。実感ができない。行動と同じで実感しないと感じれない。

頭でわかっただけでは体は動かないし、行動できないのにと同じで、感覚もアートも実感しないとわからない。

何がすごいかを言語で捉えると結局わかった気にはなるが、わからない。
 
例えばエジソンが蓄音器を発明した。これは言語で説明されても十分にわかる。そして今聴いてるレコードプレイヤーがこの人が発明した、と聞けばすごいなーと思う。

しかしジョアン・ジルベルトのバチーダ奏法が誰にも真似できないくらい、リズムや歌のバランスが絶妙だ。と言われても良くわからない。最近ブラジリアンミュージックを勉強しているが、こんなのを読んでもわからなかった。

細かく言うと「真似できないんだー、すごいなー」くらいには思ったが、まぁ、良くわからない。きっと書き手が書いた絶妙という感覚が僕は実感できないからだと思う。

聴いてくうちに自分の中で物差しができてきて、ジョアン以前にジョアンのような人がいなかったことがわかってくると、ようやく、この人は新しいことをした人なんだなと、わかってきた。

そして、自分で実際に彼の演奏を真似してみて、僕は20年近くピアノを弾いてるが、音楽大学で音楽を専門に学んだが、弾いてみて真似できないと実感。

そこで思った、わかった気になる意味ってあるのかな。これは明日考えてみよう。たぶん。

実感することをひたすら探す。
「成長の最短距離は実感すること」。最近毎日朝に配信が終わった後に一時間くらい練習配信をしている。成長のするためには実感することが大事だなつくづく思う。

答えを教えてもらってしまうとこの実感を置き去りにされたしまう。それどころか答えを教えてもらった方が簡単に成長できると実感してしまう。答えは最初にしかない。社会人になれば1年目くらいで答えはなくなる。2年目からはもう新人じゃないから教えてもらうことがなくなってくる。

自分で探す。何より大事なことだ。自分で探して試して実感して、行動を行動を変化させていく。アートな考え方も行動も基本的に何も変わらないなぁ、と思った。

なんだか不思議なこれ美味しいという感覚
冒頭の不思議な感覚。きっといくつかの美味しい食べ物を食べた実感が、それにも同じ何かを感じたのかもしれない。美味しいものや優れた芸術やサービス、そんなものになんとなく触れていたりすると、ある時に全然別な場所で「あ」ってなったりする。

そんな感覚を養うのは実感なのかもなぁ。そんなことを思った。ラーメン屋での出来事でした。

明日もアートのために行動のために実感を積み重ねる。それにはテキストも悪くはない。読み手のイメージに魔法をかけるような文章は特に。

「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。毎朝6:30〜コーヒーとジャズと演奏生配信。演奏動画にテキスト解説。みてるだけで音楽教養かも。かねこのジャズチャンネル。チャンネル登録よろしくね(✿︎´ ꒳ ` )↓

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毎日ジャズピアニストかねこ