自分の意思決定は科学的な方が良いか、自分でやった方が良いか。
"彼"は今日も三人称でイリイスト日記を書いていく。その理由は日記内にある。
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"彼"は自分の経験則や勘で物事をその場その場で決めることがとても好きだ。今までそうやってきた。それがよかったかダメだったかはわからないが、概ね満足しているようだ。
そして"彼"は自身でも色々やってみようと思い挑戦しているが、うまくいってないみたいだ。そこで色々と"勘"と”バイアスがかかった推測"で改善を繰り返している。
そして、なかなか改善しないのでついには改善ツールなるものを使い客観的に自身を分析することで問題点の改善に努めるようにしたようだ。
それを使ったのは他に方法が思い浮かばなかったからと、頭の片隅にあるやった方が良いことがどうしてもやりたいと思えないことからだった。
それどころかやった方が良いことで改善がされない場合、他に方法が浮かばず袋小路に入ってしまう、その懸念もあるようだった。
しかし、そうなったら方向転換して別のアプローチもできるので、それはそれで良いのではないかと思えるのだが"彼"はそれに気づいていないようだ。
アートの形でなければイメージはいくらでも上書きできるはずだが・・。
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そして"彼"が使った改善ツールは世界的企業や多くの機関が導入していたりするものだ。それだけに効果は高いのだろうと考えられる。
使ってみた結果は「使う前よりは使ってみた方が良かった」と言えるものだったようだ。
そういったツールや科学的なエビデンスに興味をもった"彼"は、それらのツールをさらに調べていった。
すると客観的な選択肢を作るツールは世の中にたくさんあることを知る。
例えば、自分にあった職業、今の職場が自分にあっているかどうか、転職すべきかどうか、最適な相手、などなど、重要な意思決定の場面においてたくさん使えるツールがある。
そういった中で"彼"が思ったのは、これらの選択肢に全てを身を委ね、エビデンスにしたがって生きたとして、自身本当に幸福だろうか、という疑問がでてきたようだ。
というのも、"彼"はそれらにはそれなりの効果があるような実感をしているからだと思う。
科学的エビデンスでは、好きなことを仕事にするよりも、仕事とはこんなもんだ、やっているうちに好きになっていく、と言う方が満足度は高いと言うデータがある。
エビデンスではそうなのだろう。
"彼"の満足感はエビデンスと同じなのだろうか。それは書いてる私にはもちろんわからない。
一方で"彼"はまったくエビデンスを信じない人や、となりのおばさんのいった情報を信じたり、信じ込んでいる人のことはなんでも信じる、と言う形よりは、よっぽど良いと考えているようだ。
科学的データでは満足度が高いとしても、いつだってそのデータを使うのは個人。
そうなるとその"彼"にそれが当てはまるかどうかわからない。
"彼"はエビデンスを信じたり、ツールで出来上がったものも楽しいと思うのだろうか。
それはロボット的であるのではないだろうか。人間だけしかできないことなのだろうか。
"彼"はエビデンスが嫌いなわけでも改善ツールが苦手なわけでもないようだ。むしろ好意的に捉えている。
エビデンスや自身のエクスペリエンス、そしてどうなるかわからないランダム性、そういったものを混ぜ合わせたなかで生きていく楽しみを好意的に受け止めている。
しかしエビデンスという言葉の圧力にはそろそろ辟易しているようだ。
"彼"は自分をエビデンスのみで作り上げたくないようだ。
”彼”は人間を楽しみたいようだ。
仮にツールやエビデンスに従ったとしても、それを使うと選択したこと自体に楽しみを感じているようだ。
なぜ、それを選択したのですか?と言う問いに、科学的データがあります、という返答を自身の選択で100%にするのは未来のロボットに任せたい。
そしてそのロボットの満足度は高いはずだ。
でも"彼"もエビデンスを選択するときはある。そういった選択的な意思決定によってできていく自分自身に個性を感じているのかもしれない。
そういった楽しみは人間しかできないのではないだろうか。
未来の意思決定を他人に委ねることこそ懲罰であるのかもしれない、というのは言い過ぎか。
しかしそんなこと科学的に証明することも難しいだろう。自分で選択したと思っている限り。
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