未来に逃げてはいけない

知らない分野だとまず一番良いと言われるものを知ろうとしてしまう。しかしそのおかげで飲み会で使う雑学で困ったことはない。しかしなぜ僕は知識求めるのだろうか。

最近、これについて結構疑問になることが多い。例えば、ブラジルで有名な歌手は？人により答えは変わるだろうが、エリゼッチ・カルドーゾと僕は答える。この答えを聞いた人はどうするのだろう。僕もこの歌手を知ってどうしたいのだろう？

新しい知識を覚えようとする時に、知ってどうするか、ということをつい思い出す。その時に頭に流れるささやきがある。

「未来に逃げるな」

今日はこの未来に逃げることについて対話したいと思う。

知るだけでは役に立たない知識
何故新しい知識を覚えるのか。飲み会でドヤ顔をするためだろうか。そんなことはない。やはりその知識は何かの役に立つと思って得ようとしている。ニュースもその知識や情報が何かの役に立つと思うから見ている。

ところで、何かの役に立つ、とはなんだろうか。そのニュースや知識が何かの役に立ったことはあるのだろうか。これについて以前に振り返ってみたことがある。

新しい知識や情報をたくさん入れて行動もしてみた。そんな話をよくするから「へー」と思われるようにはなった。そんな6.7年前に言っていたVRやサロンや仮想通貨は今は誰でも知ってるどころかみんながやり始めている。

6.7年前から言っていたからかねこさんすごい！とはならない。別にそれによって仕事が増えたこともない。特に何もない。あえていうならあの時に一瞬VRエンジニアに転職するのありだな、とちょっと思っていた。絶対仕事になるもんなぁと。

それは今当たっていたけど、結局僕は今も変わらない。ちなみにその時にVRエンジニアになった友人は僕も名前が知っているVRの会社で役職に就くようになり、いまや僕よりも全然フォロワーが多くなった。

知識は未来にベットするためにある
情報を得ていたということはその情報はある程度自分自身信じている、ということ。あの時に早く手に入れた情報に自分をベットすれば良かったのだ。情報や知識を知って飲み会に使うものでない。

人に話して「かねこくん、物知りだなぇ」と言われることではない。そんなことどれだけ言われても何も意味はない。むしろ馬鹿にされていると思っても良い。本気な人はそんな返答をしない。

興味ある分野の情報をたくさん集めて、そこから出てきたアイディアなりに自分をベットする、逆に言えば、先回りして待つために情報を得て行動する。

そう、知識を得る、とは先回りの行動をするための準備だ。非常に大事だ。仮想通貨のようなものを擬似的に作ってエコ経済を独自に作れるようになる！と喜んでいた僕は今思えば懐かしい。行動さえすればさらに良かった。まぁ、それは今も作りづらいけど。。

情報をなぜ集めていたんだろうか。
以前に書いた記事で「理想は何を言ったかで判断できること、だけどほとんどは誰が言ったかで判断する」という旨の記事を書いた。何年も前に僕がその人に言っていたことは、最近その人が入ったサロンでインフルエンサーに同じことを言われて「この方のおかげだ！」とすっかり救われている。

やっぱりWhatよりWho。たけど、Whatがいい。 - 毎日ジャズピアニストかねこの日記。

あの時に毎日のように言っていたけど、ただ知識を得ていて結果の出ていない行動だけをしている僕の言葉はどこにも誰にも響かない。しかしインフルエンサーが同じ言葉を話せば一発で救われるらしい。

どこかでWhatを信じてはいるが、しかし7年越しに人はWhoであると悟った。

そんな中でなんでそんな情報を集めていたのだろうか。ベットできるくらいに情報はあったが、僕はやらなかった。それならなぜ集めていたのだろう。はっきりいって情報を何故集めているのか、というのは自分自身もわかっていなかった。

ただ、飲み会で話すと「へー」となる。その「俺やってる感」に自分が一仕事した気になっていたんだろうと思う。何をすれば良いかわからず、とりあえず新しい情報や目立った知識を入れる。その知識の使い方もわからないのに。

しかし、それよりももう一つ大きな理由がある。心の壁を剥がしていくとこれだ。

未来に逃げていた。

結果が出なくて良い未来の話はプライドをおらない最高の逃げ場所
現在では世の中の人が求めるコンテンツを一個作ってみろ、と言われればとても怖い。結果が出なかったら自分が否定されたみたいだ。行動は同時に自分のない能力をそのまま見せつけられる。

フォロワーや登録者数で影響力が可視化される中、現在で勝負するのは本当の実力がないのを見せつけてしまう。これはまずい。だから未来に逃げるのはとても良い。

「10年後〇〇がくる、だから俺はそれをしようと思っている。」

最高のパワーワードだ。何もしていない。何もしなくて良い。たぶん10年後何もしてなくてもその人のことを判定になる人はいない。

この未来に逃げるのはとても便利で、今みたいに言ったらいったで確認することはほぼ不可能だし、10年後に来る人もいない。覚えている人もいない。

そして、未来はこうなると言っていると自分がちょっとまわりとは違った人になったように錯覚できるので、自分は他とは違うすごい人だ、自尊心を高める。

何より最高なのは今、行動を起こして自分の無能さを見せつけなくて良い。だって、未来はこうなると思っているから、今はみんなやってない。一般的ではない。だからこれだけではやっていけないのだ。

たしかに6、7年前はVRエンジニアは一本でやってくのはかなり難しかった。今はできるけど。

そんな風に未来に逃げるのは最高に便利。だから昔は僕は未来に逃げていた。だけどそれはやめた。未来に逃げていることに気づいてからはそんなことは気にしないようにしている。

あの時は未来にベットしておけば良かったかもしれない。でも未来の僕はベットしていて良かった、そう思うように毎日ひたすらコツコツやってみようと思う。

「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。毎朝6:30〜コーヒーとジャズと演奏生配信。演奏動画にテキスト解説。みてるだけで音楽教養かも。かねこのジャズチャンネル。チャンネル登録よろしくね(✿︎´ ꒳ ` )↓

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毎日ジャズピアニストかねこ