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「比べる時はフォーマットを意識」イリイスト日記26日目残り64日

食べ比べが好きなかねこです。お昼に櫻井中華そばをカップ麺で食べてから、夕方にお店までいって中華そばを食べてきました。

感想は、並ばずに1/3の値段で食べれるなら魅力的。やっぱりバランスいいなぁ。

そんな今日も三人称でバイアス解除に向けてイリイスト日記書いていきます。

◇

"彼"がよくやっていることがある。

食べ比べだ。食べ歩きではない。

ルーのカレーを食べてからミシュランのガイドブックにのっているカレー屋に並ぶ、なんてことを平気でやってしまう。

寿司屋に行ってからコンビニで寿司を買って帰ることもよくあることだ。

そしてまたやっていた。

カップ麺を食べからそのお店に行って元のラーメンを食べることを。

"彼"がなんでそんなことをやっているのか不思議だった。

寿司屋で美味しい寿司を食べたらそのまま余韻を楽しみたいと思う方が普通だ。

しかし、"彼”はその余韻をもっとも残酷な方法で打ち消す。

それについて聞いたことがある。

その回答は、比べないと味が楽しめない、というものだ。

他との違いを知ることが"彼"にとっては味を楽しむということらしい。

何も比べずにそれを食べることは、お店の雰囲気なども楽しむエンタメみたいなもので、味を楽しむなら比べるのが一番だというのだ。

少々偏っている考えな気もするが、"彼"のいってることもわかる気がする。

加えて、比べることで比べる必要のないものもわかるらしい。

カップ麺とお店のラーメンを天秤にかけることに意味はないと。

それぞれ役割が違うからだという。

どこでもお湯を入れて5分で食べるものとそこに行かないと食べれないもの、両者は比べても全然違うフォーマットにいる。

それは二つを食べて、味の違いや料金、労力、手軽さ、さまざまなものを天秤にかけて初めてそれぞれのフォーマットの意義を実感する。

そしてそれらを比べることに意味はないことを知る。

それによって、カップ麺を出したことによってもとのラーメンの価値が下がることはありえない。

そういう考えにいたるのも"彼"が体験してフォーマットを感じて実感したからみたいだ。

"彼"の話を聞いている間「なるほど」と相槌をたくさんうった。

しかし、そんなことしなくてもカップ麺とラーメンは違うのはわかるし、それらを比べて「やっぱりラーメンの方が美味しいよね」という会話に意味はないことはわかる。

そこまで毎回食べ比べをしなくてもなんとなくわかりそうなことになぜ"彼"はそこまで考え込むのだろうか。

きっと考えていると自分がアップデートしているような気がするんだろうか。

"彼"がよく言いそうなことだが、考えても行動しなければ意味はないのになぁ。

半端に行動して足踏みだけをしているような状態で迷走しているのではないか。

最近"彼"が少し心配になってきた。

「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。見てるだけで音楽やジャズや文化が詳しくなる動画を投稿しています。
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